八戸市立東中学校(八戸市湊高台2)で6月29日、日本フットボールリーグ(JFL)の「ヴァンラーレ八戸FC」が講演会「ヴァンラーレタイム」を開き、同チームのゴールキーパー田中賢治選手が講演を行った。
「ヴァンラーレタイム」は同チームの地域貢献活動の一環で、地域の子どもたちに現役選手が「夢を持ち楽しんで向かうことの大切さ」を伝えている。当日は田中選手が「夢を語る会」と題して同校1年生約150人を前に講演した。
田中選手は佐賀県出身でJリーグの出場経験を持つ。同チームには昨年1月から所属。Jリーグや社会人リーグを含めるとヴァンラーレ八戸は8チーム目となる。
講演では、同チームがJリーグ昇格を目指していることを説明し、JFLホームゲームの会場となっているダイハツスタジアムやチーム、JFLについて紹介。中学生のころにサッカーに出合ってから現在に至るまでを振り返り、自身にとっての夢の向かい方を話した。
田中選手は夢へ着実に向かっていくコツとして「ただ夢を持っているだけではかなわない」「目標を細かく設定していくことで小さな達成感を繰り返していくことが大切」と強調。「小さな目標を一つずつ達成していくことが大きな目標にたどり着く」と説明した。
質疑応答で「休みの日の過ごし方は?」という質問に「ゴルフが趣味で、仲間とゴルフをしている」「小さいころの憧れは?」という質問には「大工さんになりたかった」と、それぞれ答えた。
田中選手は講演について、「成長していく中で夢や目標を持つことはとても大切。今は夢や目標が無い生徒でも、夢や目標を探すきっかけになればうれしい」と話す。
講演会に参加した同校1年生で吹奏楽部に所属する恩田麻美さんは「普段試合に出ている選手がこんなに語ってくれて嬉しいし心に響いた。吹奏楽コンクール出場を目指しているが普段から小さな目標を達成していこうと思う」と感想を話した。
ヴァンラーレ八戸が所属するJFLは7月8日から、今季の後半戦「セカンドステージ」が開幕。同チームはさまざまな社会貢献を通じて地域の理解を深めながら、地域と一体となってJリーグ昇格を目指す。