八戸市博物館(八戸市根城)で7月8日から、同館が所蔵する刀剣を展示する特別展「キレモノ」が開かれている。
同展は「刀剣が持つ博物館資料としての姿に新たな魅力を感じてほしい」と同館が企画。同館学芸員の山野友美さんは「昨今の刀剣人気、来館者アンケートの結果、そして自分自身も刃物道具が好きということもあった」と同展のきっかけを話す。
展示では、八戸南部家に伝来する刀剣、耐錆鋼(ステンレス)製の軍刀、廃刀令の余波を感じさせる明治期の資料、数奇な運命をたどった「赤羽刀」などが解説とともに並べられている。
山野さんは「美術館だと芸術品とも言えるものも展示するが、今回はあえて当館所蔵のものだけで展示した。一口に刀と言っても銘のある刀、軍刀、赤羽刀などさまざまな刀がある。ギャラリートークやコレクショントークなども企画しているのでぜひこの機会に鑑賞してほしい」と来場を呼び掛ける。
展示を鑑賞していた30代の女性は「刀に興味があったので見に来た。ギャラリートークで『刀』と『太刀』の違いも分かり勉強になった。刀剣がますます好きになった」、50代の男性は「刀は美しいと思う。いいですね。期間中また来ると思う」とそれぞれ感想を話す。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=300円、高校生・大学生=150円、小・中学生=50円(八戸市内の小中学生は無料)。8月27日まで。