八戸中心街で9月23日、ロンドンオリンピック女子レスリング競技で金メダルを獲得した伊調馨選手(63キログラム級)と小原日登美選手(48キログラム級)の凱旋(がいせん)パレードが行われた。
沿道の声援に手を振る伊調馨選手と小原日登美選手。後方には伊調選手のお姉さんの千春さんの姿も。
同パレードは同市十三日町からスタート、沿道には大勢の市民が詰め掛け、赤いオープンカーから笑顔で手を振る両選手に、「金メダルおめでとう」などの声援が送られた。パレードの先導は、市内のレスリングチームの子どもたちと小原選手の出身校である八戸工業大学第一高等学校の吹奏楽部が務めた。
パレードの終点で祝賀セレモニーの会場である八戸市庁前広場でも大勢の市民が待ち構え、金メダルの獲得を祝った。
セレモニーで小林眞市長は「今日の熱気に約1カ月前、市民一丸となって両選手を応援していたことを思い出した。ロンドンオリンピックの7つの金メダルのうち、八戸出身者が2つも獲得するのは名誉なこと。誇りに思います」とあいさつ。
市民栄誉賞を贈られた小原選手は「私一人では金メダルは取れなかった。指導してくれた方々、応援してくれた方々がいてくれたからこそできたこと」と話し、「ロンドンの競技で伊調選手も私も、8月8日に8番目だった。地元の八戸の「8」を思い出し縁起がいいなと思った」とエピソードも明かした。
女子史上初のオリンピック金メダル3連覇で市民特別栄誉大賞を贈られた伊調選手は「今日は市民…。えっと、何でしたっけ?とにかくこんな立派な賞を頂き感謝しています」と、おおらかにあいさつした。「リオ(次期五輪)については、まだ決めていないが、これからも応援よろしくお願いします」とも。
セレモニー最後の万歳終了のころから雨が降り始め、終了直後から豪雨となり、余韻にひたる間もなく三々五々に散会した。