八戸で「南郷サマージャズフェスティバル」 2300人が屋外でジャズ堪能

南郷サマージャズフェスティバルの様子

南郷サマージャズフェスティバルの様子

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 八戸の「南郷カッコーの森エコーランド」(八戸市南郷)で7月29日、「第28回南郷サマージャズフェスティバル2017」が開かれ、約2300人の観客が一流ミュージシャンの演奏に酔いしれた。

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 同フェスティバルは現在でも継続するジャズフェスティバルの中では最も長く続いているジャズフェスティバルと言われ、東北地方最大規模を誇る。

 今年の同フェスティバルでは、オープニング演奏で史上最多の4組の市民グループが参加。市立中沢中学校ジャズバンド部や、南郷文化ホールを拠点とするスウィングベリージャズオーケストラらの常連グループに加え、西園小学校を拠点とする「西園スイングジャズバンド」と、市内の子どもたちやジャズ未経験者にジャズを指導する活動を展開している「デビッドマシューズ with 八戸ジャズ楽団」も初出演。スペシャルゲストとしてデビッドマシューズさんが登場し、市民と一流ミュージシャンのコラボ演奏が実現した。両楽団は同フェスティバルへの出演を目標の一つに掲げていて、両楽団の夢がかなった瞬間となった。

 市民によるオープニング演奏の後、地元八戸出身の類家心平さん(トランペット)や中嶋錠二さん(ピアノ)のグループ「類家心平セクステット」のステージで開幕。ボーカリスト沙理さんのグループ「沙理カルテット」や、日本を代表するラテン系ジャズビッグバンド「熱帯ジャズ楽団」、日本ジャズ界の大御所「渡辺貞夫グループ」などが出演した。

 熱帯ジャズ楽団のステージでは定番曲の「アフリカンシンフォニー」や「セプテンバー」の演奏に自然に観客が立ち上がり、踊ったり手拍子をしたりしながら盛り上がった。トリを務めた渡辺貞夫さんのクライマックスの場面では、他のグループのメンバーも加わりジャムセッションに。セッションが終わると渡辺さんが「花は咲く」をしっとりと演奏し、客席からは自然と歌声が湧き上がり、涙を流して聞き入る人の姿も見られた。

 八戸ジャズ楽団のトロンボーン担当で管楽器コーチの藤田直哉さんは「子どもたちは、本番に強いと感じた。練習では間違っていたところも良く演奏できていた。マシューズさんと共にこの大きな舞台に立たせていただいたが、マシューズさんは感動させるプロだと感じた。今日も子どもたちがソロを披露したが、今後もソリストを育成することを目標としているので、指導に力を入れていきたい」と満足げに話す。

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