国の重要無形文化財にも指定されている「八戸三社大祭」が、7月31日~8月5日の日程で始まった。
「八戸三社大祭」は青森県南地域最大級の祭りで約300年の歴史と伝統を誇り、大型山車が市内中心部を練り歩く。1日の「お通り」と3日の「お還(かえ)り」では、「神明宮」、「おがみ神社」、「新羅神社」の神社行列と各神社の「附(つけ)祭」(山車)が運行。2日の夜間運行ではライトアップされた山車が、前夜祭と後夜祭では市庁前広場と中心街で山車の展示とおはやしの実演が行われる。今年は「八戸三社大祭の山車行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから初の開催ということで、5日17時から市庁前市民広場で記念祭も行われる
八戸観光コンベンション協会の沼田昌敏事務局長は「今年はユネスコ無形文化遺産に登録されて最初の八戸三社大祭という影響か、例年以上に問い合わせが多かった。市でもJRや首都圏での告知に力を入れてくれた効果があるのではないか。この機会に観光客を含め、より多くの人たちに八戸三社大祭を知ってほしいし、楽しんでほしい。子どもたちからお年寄りまで老若男女、誰でも参加でき、楽しめるお祭り。個人的にもお祭りを楽しみたい」と話す。
お祭りを見ていた60代の男性は「浦和から単身赴任で八戸に来て10年、八戸三社大祭は大好き。ねぶたも見たことがあるが、私は三社大祭が好き。単身赴任もそろそろ終わり浦和に帰るが、八戸は冬のえんぶりと夏の三社大祭の二つがあるので、また機会をつくって見に来たい」、お祭りに参加していた小学校2年生の女の子は「やっぱり自分のところの山車が一番いい。疲れるけど、友達も一緒だし、お祭りは楽しい」とそれぞれ話す。