八戸・新井田川で灯籠流し 大小2000個の灯籠で先祖弔う

「新井田川燈篭流し」の様子(写真は昨年のもの)

「新井田川燈篭流し」の様子(写真は昨年のもの)

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 八戸の新井田川下流沿いで8月20日、先祖を敬い弔い河川に灯籠を流す「新井田川燈篭流し」が行われる。

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 この灯籠流しは大正初期に始まったといわれる。中断していた時期もあったが、1977(昭和52)年に小中野・湊地区の旧制八戸中学・八戸高校の卒業生らで組織する「湊学友会」のメンバーにより復活。その後「八(中)高OB会」「八商高OB会」「八水高OB会」が中心となり「八戸新井田川流燈会」を組織した。祖先崇拝の伝統を伝え、各家先祖代々の諸精霊、各界物故者の慰霊と八戸市民各家の先祖慰霊の供養を行う。近年では、大小取り混ぜ約2000個の灯籠が流され八戸市の夏の終わりの風物詩ともなった。

 常現寺(小中野6)の高山元延住職は「お盆は7日盆から始まり、13日の迎え火、16日の送り火、そして二十日盆で終わる。新井田川の灯籠流しは、初期は新井田川河口の三ケ寺(海安寺、十王院、常現寺)でそれぞれの檀家(だんか)先祖の送り盆行事として行われたという。今年も八戸仏教界の和尚の読経に合わせ灯籠を流す」と話す。

 同流燈会の笹森昭二会長は「灯籠流しが復活して今年で41年になる。今年も市民の先祖を敬い弔う気持ちをしっかりと受け止めたい。今年は八戸花火大会と同日の開催となってしまったが、毎年8月20日に行っているのでいた仕方ない。灯籠流しのクライマックスと花火の競演を楽しんでもらえれば」と話す。

 会場は塩入橋(諏訪)から諏訪神社(同)まで。19時15分から。

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