八戸市八日町ダイヤビル1階に8月8日、「はちのへまちなかアートラボ『コベヤ』」がオープンした。
2020年度に開館を目指す八戸市新美術館に関する情報発信と開館までの業務、ワークショップなどを行う拠点として空き店舗を活用して開設した同施設。
施設内は、アート関連のイベント情報を提供するスペースや新美術館の立体模型、旧八戸市美術館の記録などを展示したパネル展など、市民が気軽に入って見学できるようになっている。
旧八戸市美術館は1986(昭和61)年に、旧税務署庁舎を改築し開館。約30年にわたり、国内外の美術作品や収蔵品の展示、市民活動団体による企画展を開催してきた。一方で老朽化や耐久性の面があることから八戸市では新美術館の整備を進めている。
新美術館は旧美術館と同地区に敷地面積を広げ新築する。新美術館では市民とアーティストの学びや交流の場「ラーニングセンター」や、広い空間にオフィス、ライブラリー、カフェが設けられ、教える側と学ぶ側、それぞれの人々が同じ場を共有し刺激しあえる巨大なスペース「ジャイアントルーム」などを設置する。
同ラボの「コベヤ」という名称はこのジャイアントルームの実験的な場として「小さな部屋=小部屋」という意味も持つ。「コベヤ」では秋ごろをめどに第一弾のワークショップも予定する。
八戸市まちづくり文化スポーツ観光部新美術館建設推進室の寺下友さんは「市民の方々には気軽に足を運んでいただきたい。ともに新美術館建設の機運を高めていければ」と話す。
開館時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日定休。入場無料。