八戸の館鼻漁港(八戸市新湊)で8月20日、「第37回 八戸花火大会」が開かれ、約5000発の花火が訪れた大勢の市民を魅了した。
8月に入り雨の日が多かった八戸地方。当日も天候が心配されたが、夕方になるにつれ雲が晴れ、風向きも花火の煙が海側に流れていく絶好のコンディションの中での開催となった。
大会は19時から開会式が行われ、続いてカウントダウンの合図で花火の打ち上げが始まると、会場に集まった市民から大きな拍手や歓声が上がった。八戸三社大祭のユネスコ無形文化遺産登録を記念したプログラムでは、場内にお祭りのお囃子(はやし)の音色が流れ、祭りの歴史を紹介するナレーションと組み合わせた花火が上がった。八戸市市制88周年を祝うプログラムでは周年にちなみ「88」の数字や八戸市のマスコットキャラクター「いかずきんズ」の型物花火が打ち上げられ、観衆を楽しませた。
毎年恒例の「メッセージ花火」のコーナーではサプライズでプロポーズをするカップルもいるほか、子どもたちの「模擬花火点火体験」など、趣向を凝らしたプログラムも行われた。全プログラム終了後に大会委員会からお礼のサプライズ花火も打ち上げられ、天候が優れなかった八戸地域の今夏の最後を盛り上げる一夜となった。
同大会実行委員会の山子泰典委員長は「天候にも恵まれ、素晴らしい花火大会になった。花火と音楽の融合ということでさまざまなプログラムを行ったが、とても調和したプログラムになったと思う。市民の皆さんにも協力していただくこともでき、とてもうれしい。これからも市民の皆さまとともに作る、八戸市が盛り上がる花火大会にしていきたい」と話す。