八戸市の青葉湖展望交流施設「山の楽校」(八戸市南郷島守)で8月20日、「南郷サマーダンスコレクション in 山の楽校」が開かれた。
同イベントは8月18日から3日間行われた「南郷サマーダンスセミナー」の成果発表公演。三陸国際芸術祭八戸種差海岸で八戸を訪れていた「チルボン仮面舞踏」(インドネシア)、小坂勝義・久保正幸の「南部民謡&手踊」とも合わせ「サマーダンスコレクション」として実施した。
同セミナーは2009年、当時八戸東高校(類家1)の講師をしていた日本女子体育大学OGの昆賀子先生との縁から始まった。今年は同大でダンスを学ぶ学生30人がワークショップの講師となり、32人が受講した。セミナーではバレエ、コンテンポラリーダンス、モダンダンス、ジャズ・ヒップホップのジャンルをそれぞれ体験した後、発表公演に向け作品づくりに励んだ。
同大八戸ダンスプロデュース研究部南郷企画代表のアベあかりさんは「受講生がワークショップでいろいろなものを吸収している。共同のリハーサルでもジャンルごとに個性があり、見ているこちら側も元気になり楽しんで見ることができた。受講生と大学生との掛け合いがうまくいったと思いうれしくなった」、受講生の昆賀子モダンダンススタジオ田中愛衣さんは「日頃からトレーニングしているモダンダンスに挑戦することができた。大学生のお姉さんたちは皆優しく、素晴らしい作品に仕上がった」と、それぞれ話す。
同事業を担当する八戸市まちづくり文化スポーツ観光部まちづくり文化推進室の大澤苑美(そのみ)芸術環境創造専門員は「セミナー期間中はあいにくの肌寒い天気が多かったが、踊りが上手になりたいという真剣な思いで取り組んでいる受講生と、それに応える大学生の熱意があふれていて、皆楽しそうに取り組んでいた。継続して受講している人も多くうれしい」と振り返る。
公演はセミナー成果発表が受講生と講師がダンスチーム「サマーダンサーズ2017」を結成し同校体育館でコンテンポラリーダンス、ジャズ・ヒップホップ、バレエ、モダンダンスの4つの演目を披露、「チルボン仮面舞踏」「南部民謡&手踊」が隣接するヒマワリ畑前で披露され、観客は盛んに拍手や歓声を送っていた。