八戸市公会堂(八戸市内丸)で10月16日、八戸市市制施行88周年記念事業の一環として認知症の母の介護体験を題材にした舞台「ペコロスの母に会いに行く」が上演される。
同舞台は、認知症を発症した母ミツエと、息子ペコロス(小タマネギ)、孫のマサキ、ミツエの幻影となって現れる夫サトルを織り交ぜた心心温まる物語。原作は岡野雄一さん、脚本は道又力さん、演出は喰始さん。
舞台「ペコロスの母に会いに行く」八戸実行委員会の松坂和治委員長は「私たちは舞台『ペコロスの母に会いに行く』から『介護を頑張る』という概念だけではなく、介護する側もされる側も『現状の中で、自分らしく生き、人生を楽しむ』ことを見つけるきっかけになればとイベントを計画した。人生の中で起こりうる『認知症』に対して、ぜひ家族みんなで見て考えてほしい」と話す。
同舞台のPRのために八戸を訪れた、母役の女優・藤田弓子さんは「介護は今、社会的にも大きな問題。お年寄りのいらっしゃるご家庭も多いと思う。認知症も介護も身近なこと。認知症を発症した親を抱えて大変な思いをしている方々も多い。原作の温かい雰囲気を壊さないように演じたい。ぜひ多くの方に見てほしい」と来場を呼び掛ける。「息子役の田村亮さんは同い年なのに、舞台では親子」とも。
開演=18時30分。チケットは全席指定、前売りSS席=5,000円、S席=4,000円、A席3,000円。チケットは、デーリー東北チケットセンター(城下)、八戸市公会堂(内丸)、三春屋(十三日町)、ラピア(江陽)、はっち(三日町)、アルパジョン(下長)で取り扱う。