八戸の2劇団が劇作家・小寺隆韶作品上演 「優勝旗」「里はやまぶき」

小寺作品「優勝旗」の舞台

小寺作品「優勝旗」の舞台

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 八戸市公会堂文化ホール(八戸市内丸1)で10月14日・15日、市内の劇団「どらまぐる~ぷ 川」と「アクトプロジェクト ToyBox」による舞台公演が開かれた。

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 同公演は昨年「どらまぐるーぷ 川」出身の角昌俊、代表の長谷川直行が相次いで亡くなり、その2人が上演を熱望していた劇作家・小寺隆韶(りゅうしょう)の作品「優勝旗」を上演するもの。「アクトプロジェクト ToyBox」も小寺作品「里はやまぶき」を若い感性でアニメ風の仕上がりに大胆にアレンジし上演した。

 公演には小寺さんの八戸北高演劇部時代の教え子で、八戸市出身のタレント十日市秀悦さんと、同市の歌手中島美華さんらも出演。「どらまぐる~ぷ 川」のオリジナルメンバーに加え市内の演劇人や八戸学院大学演劇部の学生も参加。十日市さんを中心に舞台を構成した。「優勝旗」の上演を熱望した長谷川さんの息子・長谷川山雄さんも初舞台を踏み好演を見せた。

 十日市さんは「今回の優勝旗という作品は私が高校生の時の作品。42年ぶりに再演するとは思ってもいなかった。恩師の小寺先生に会っているような、包み込まれているような感覚で、幕が降りました。若い人たちも大勢出演していので、この機会に小寺作品を若い方の力で『やってみよう』と盛り上がれば、本当にやって良かったと思う。終わってみて、やっぱり芝居っていいなって感じた」と感慨深げに話す

 「どらまぐる~ぷ 川」代表の成田さんは「なんとか無事成功裏に終わった。今回の公演はいろいろな面で大勢の方から協力・支援いただいた。感謝の気持ちでいっぱい」と締めくくった。

 客席には往事をしのび年配の演劇ファンの姿が目立ったが、八戸学院大学演劇部関係者ら若い人の姿も見られた。クライマックスのシーンでは涙を拭う観客も。

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