八戸の曹洞(そうとう)宗常現寺(八戸市小中野6)の本堂で11月2日、音楽イベント「小中野音楽祭 in 常現寺」が開かれた。
小中野地区のライブハウス「いわぶち響堂」に集う有志が、同地区ににぎわいを創出しようと初開催した同イベント。
オープニング演奏では、同店を拠点にライブ活動や楽器指導を展開している八戸ジャズ楽団とジャズピアニストのデビッド・マシューズさんが出演。幼児から中学生までの子どもたちと指導者が、マシューズさんと共に日頃の練習の成果を披露した。
「いわぶち響堂」店主の岩淵弘之さんのギター弾き語りのステージでは、今まで一度も小中野から住所を変えたことがないという岩淵さんが、小中野をテーマにしたオリジナル曲3曲を披露。
エンディングには同地区を拠点とする郷土芸能「左比代虎舞」がマシューズさんらジャズミュージシャンとのコラボレーションステージを披露し、アンコールの「上を向いて歩こう」の合唱で閉幕した。会場には300人が詰め掛け手拍子や拍手を送り一体感のあるライブステージとなった。終演後はマシューズさんがサイン会を行い、参加者と交流を深めた。
岩淵さんは「予想以上に観客が入りありがたい。今回の出演者が店に集まった際、『最近小中野地区が寂しい』という声があり、一日だけでもイベントをやろうということになった」と話し、「これからも小中野をよろしくお願いします」と呼び掛ける。