八戸市の「さくら野百貨店 八戸店」(八戸市三日町)で現在、八戸市在住の画家・下村正二さんの油絵展「移りゆく季節の中で」が開かれている。
下村さんは1955(昭和30)年、八戸市生まれ。1980(昭和55年)年に丸光デパート(現さくら野百貨店八戸店)で個展を初開催し、同年二紀展入選。1992年には第2回八戸市美術報奨を受賞。
下村さんは静物画・風景画を中心に作品を制作し、人物画はほとんど描かない。市内の「フジケン季節館スタジオ」(長苗代)で絵画教室も開いている。
今回の個展ではテーブルの上の果物や風景、昆虫などの油絵を約20点、展示している。
下村さんは「ずっと静物や風景ばかり描き続けているので、『同じ物ばかり描いているので、もう見ないでも描けるだろう』と言われるが、それは違う。何十年も描いても、毎回表情が変わる。最近はデジカメなどが発達しているが、それはプリンターからの出力であって実物とは違う。その物の前に立って直接描くという一番古いことをやっている。科学とか文明が進歩しても『描く』ということは何も変わってはいないと思う」と話す。
開催時間は10時~19時(最終日は15時まで)。入場無料。12月4日まで。