八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で12月15日、八戸工業大学第二高等学校の「第32回 美術コース作品展」が始まった。
美術コースの生徒たちが日頃の成果を発表する場として、3年生にとっては「卒業制作展」となる同展。
同コースには3学年合わせて112人が在籍、今回の作品展には油彩、日本画、デザイン、映像、立体などの幅広いジャンルの作品約200点を展示する。
出展作品は生徒自身が作ってみたい作品で、3年生は自分の進路に沿った作品を制作するケースが多いという。絵画や油絵だけではなく、ファッション関係に興味がある生徒はウエディングドレス、アニメーションに興味がある生徒はアニメ作品、造形物や雑貨などを展示する。美術大学に進学をした同校OBの作品も展示する。
このほか、インスタレーション作品や、スマートフォンで制作したアニメーション作品など、現代の技術を使った制作作品も展示している。
同校美術コース教師の小田切秀樹さんは「3年生の卒業制作を中心に非常に熱のこもった作品を展示することができた。年々作品はレベルアップしている。ぜひ来場いただければ」と話す。
同校3年生の野口麟さんは「油絵で種差海岸にある岩を描いた。とても大きく存在感のある岩で、存在感を表現することができた。進学して油絵を専門的に学んでいこうと思うが、この作品展にOBとして出品できるような力をつけて活動していきたい」と意気込む。
「絵本を出版したい」とのプロジェクトでクラウドファンディングに挑戦した、3年生の才神玲奈さんは「自分の背より大きなキャンバスに油絵を描いた。卒業後は留学をする予定。美術コースで学んだことを生かして今後も絵を描いていきたい」と意欲を見せる。
開催時間は9時~19時(17日は16時まで)。入場無料。12月17日まで。