ロンドンオリンピック女子レスリング競技金メダリストの小原日登美さんが八戸市スポーツ大使に任命され、八戸市庁舎本館(八戸市内丸)で12月28日、委嘱状交付式が行われた。
八戸市ではスポーツの分野で活躍の実績がある八戸市ゆかりのトップアスリート、市を拠点とするスポーツチームに地元に魅力を広くPRしてもらうことを目的に「八戸市スポーツ大使」制度を本年度創設。これまで女子レスリングでオリンピック4連覇の伊調馨選手や東北フリーブレイズ・ヴァンラーレ八戸・青森ワッツが委嘱を受けており、個人では2人目となる。
小原さんは八戸市生まれ。八戸工大一高・中京女子大学(現至学館大学)を卒業し、世界選手権を8度優勝。2012年のロンドンオリンピックでは悲願の金メダルを獲得し現役を引退。現在は自衛隊体育学校で後進の指導にあたっている。
交付式では小林眞八戸市長から小原さんに委嘱状が渡されたほか、小原さんから小林眞八戸市長にロンドンオリンピックで実際に使用したレスリングシューズが贈呈された。シューズは3月に八戸ポータルミュージアム「はっち」内に開設される予定の、オリンピックメダリスト顕彰コーナーに展示予定。
小原さんは「任命していただいて光栄に思う。スポーツを通して私ができることをやっていきたい。私が育った近くに海もあり山もあり、海の幸もたくさんあるところ、厳しい寒さに鍛えられたことを他の県の皆さんにも知ってもらえたらと思う」と話す。