八戸市のライブハウス「パワーステーションA7」(八戸市六日町)で2月3日、亡くなったバンドメンバーを偲(しの)ぶ「The Lovepotion Green & Eddie追悼イベント」が行われた。
「The Lovepotion」は6人組のオールディーズバンドで結成から25年。主に八戸市内の歩行者天国やダンスパーティーで演奏し、毎月定例ライブも同所で開催していた。一昨年にリードギターの「Green」、昨年末にボーカルとギターを担当していた「Eddie」が相次いで亡くなった。残されたメンバーと友人やファンから、「音楽で明るく2人を送り出してあげたい」との思いを受け、追悼イベントが開かれた。
イベントは満員状態で始まり、オープニングではスライドショーや往年のライブ動画も上映。ビデオ編集や機材操作にはバンド仲間らが協力した。フロントメンバー2人が欠けたことから、市内のバンド仲間もサポートで参加。ジャンルを乗り越えロックンロールナンバーを演奏した。ステージ前のダンスフロアでは事実上の親衛隊「八戸ツインスティングクラブ」もそろいのステップでダンスを披露した。
後半には関係者による「思い出トーク」も行われた。最後はにぎやかに「ジョニー・B.グッド」で締めくくった。終演後もライブ映像が流れ、来場者も名残惜しそうに2人に別れを惜しんでいた。
「The Lovepotion」の鍵盤とサクソフォンを担当するきゃさりんさんは「遠方からイベントのために駆け付けてくれた人もいてバンドメンバー一同本当に感謝です。皆さまの温かい気持ちに包まれたイベントになり2人も喜んでいると思う。この経験は最高の思い出で一生の宝物。生まれ変わっても6人で『The Lovepotion』ができればと思う」と感慨深げに話す。