八戸市のデーリー東北ホール(八戸市城下)で4月18日、ジャズ・トランペット奏者日野皓正さんの公開リハーサルが行われた。
同夜に行われる「日野皓正Quintet」八戸公演を前に、日野さんの希望で「地元の子どもたちや若手ミュージシャンに本物の音を体感してほしい。プロの音創りから自分の可能性を見つけてほしい」という思いから実現した。
イベントには地元「八戸Jazz楽団」のメンバーを中心に、トランペット・トロンボーン・アルトサックス・ドラムなど約10人が参加。参加者はサウンドチェックの段階から見学し、一つ一つの楽器の音をバランスよく重ねていく様子に目を輝かせた。サウンドチェック後は日野さんが子どもたちに楽器を持たせ、スタンダードナンバー「聖者の行進」を演奏。その後、「マウスピースの話」「リズムの取り方」「レッスンのコツ」などについて直接指導した。
いったん終了したかに見えたが、メンバーによるサービス演奏の後、再び子どもたちをステージに招き入れセッションが始まり、参加者のドラムの荒谷まどかさんはメンバーと一緒にアドリブからエンディングのタイミングまでプレー。?を紅潮させながら最後は笑顔で演奏を終えた。予定では1時間程度の公開リハーサルだったが、最終的には40分オーバーし、参加した子どもたちは興奮気味にメンバーと記念撮影に興じた。
参加した階上中2年でドラムの荒谷さんは「いつもとは違う雰囲気で、自分の直すべきところも分かり勉強になった。一緒に演奏してみてすごく楽しかったし、すごい人たちなんだなあと思った」、大館中でトロンボーンの福士蓮君は「自分では全然吹けなかったが、日野さんを見てすごいなあと思った」、三条中2年でトランペットの堀川だいすけくんは「日野さんの迫力に圧倒された。とても楽しかった」と、それぞれ話していた。