八戸市の百貨店「さくら野百貨店 八戸店」(八戸市三日町)で、鉛筆画家遠藤光子さんの絵画展「遠藤光子 鉛筆絵画展」が開かれている。
三戸町在住の遠藤さんの絵画展は毎年開催し、今年で18回目。遠藤さんは中学生の頃から鉛筆で濃淡をつけた絵を描き始め、馬を中心に犬や猫などを描いてきた。2001年にはオーストリア・ウィーンで最高位となるマリア・テレジア芸術賞を受賞したのをはじめ、フランス、チェコ、イタリアなどで数々の受賞歴がある。28年前からは競馬のG1レース時の日刊スポーツ愛読者プレゼントなどに採用されている。
絵画展は35点を展示し、そのうちの半数が新作。新作は子馬を題材にした作品が主で、馬の親子が寄り添う「母の愛」などを描く。6Hから6Bまでの濃さの鉛筆と消しゴムを使って繊細に表現した作品に訪れた人は熱心に見入っていた。
遠藤さんは「普通の鉛筆だけで、いろいろな色を表現する楽しみがあってずっと続けている。人間、生きていく中で、辛いこと、うれしいこと、悲しいことさまざまあると思うが、『そんな時に見てる人に寄り添う存在であってくれたら』という思いで描いている。人の役に立てる作品であればうれしい。鉛筆の濃淡だけで描いているので、見た人がそれぞれの色を想像して楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~18時(28日は15時まで)。入場無料。5月28日まで。