八戸市のカフェ&ギャラリー「ソールブランチ新丁」(八戸市小中野8)で7月1日から、写真家・衣斐(えび)誠さんの写真展「FUTURE WAS NOW -with JAZZ-」が開かれている。
写真展ではブルーノート東京の公演の様子やタップダンサーの熊谷和徳さんなどを撮影した「ジャズ」をテーマにした写真約20点を展示する。
衣斐さんは岐阜県出身で東京在住。ジャズクラブ「ブルーノート東京」(東京都港区)など、さまざまな音楽のある場所を中心に撮影活動を展開している。写真歴は約8年。ミュージシャンの知人の誘いを受けライブの様子を撮影したことが、音楽の現場を撮影するきっかけとなった。
学生時代、音楽に関わっていた友人が多かったこともあり、自然と音楽のある現場を撮影するようになった。さまざまなジャンルのライブを撮影する中でジャズミュージシャンと関わる機会が多く、現在の活動につながったという。タップダンサーの熊谷和徳さんなどの公演でオフィシャルカメラマンを務めるなど、精力的に活動を展開している。
会場には国内外問わずジャズ界の第一線で活動する若手から中堅のミュージシャンの姿を捉えた写真が並び、中には八戸市出身のジャズトランぺッター類家心平さんを写した作品も。被写体となった人々がジャズ界の歴史を語る上で欠かせない「レジェンド」と呼ばれる存在になっていく過程を生で観てほしいという思いから、タイトルを「FUTURE WAS NOW(未来はいまだった)」とした。
衣斐さんは「今回の展示では、若い世代のミュージシャンの写真を見てほしいという思いからあえて、山下洋輔さんや日野皓正さんなどレジェンドと呼ばれる方々の写真は展示しなかった。この世代があと30年もたつと、きっとマイルスやコルトレーンのような存在になると思う。レジェンドになっていく今の姿を見てほしい」と話す。
開催時間は14時~20時(土曜・日曜・祝日は12時~18時)。会期中の休みは7月11日~16日、20日・27日。入場無料。7月29日まで。