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八戸の書店員の手書きPOPが話題に 公式ツイッターも「自由すぎる」と評判

及川さんの手書きPOPが並ぶ店内

及川さんの手書きPOPが並ぶ店内

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 八戸市の書店「木村書店」(八戸市小中野8)の従業員・及川春香さんの手書きPOPが来店客やネットなどで人気を集めている。

「ポップ担当日記」の原画

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 及川さんが手書きPOPを始めたのは、2016年に書店を訪れた女性来店客から「孫にプレゼントする絵本を選んで」と言われ、当時人気の本を差し出したところ「あなたが本当にすすめたい本を教えてほしい」と言われたことがきっかけ。

 推薦文の内容やイラスト・色使いが人気を呼び、現在ではPOP目当ての来店者もいる。店内の一部には、及川さんが「読めば絶対に面白いと思ってもらえる本」を厳選して配置、常時100冊をそろえている。及川さんのイラストは独学。POPではオリジナルキャラクター「キムネコ」が本を紹介している。

 昨年6月からはツイッターでの情報発信も始めた。及川さん自身がモデルの漫画「ポップ担当日記」をほぼ毎日更新。最近では大手ニュースサイト・まとめサイトで取り上げられることもあり、最近更新した「服を着たままスイカ丸々素手で1個食い」のイラストは1万回以上のリツイートと1万8千個以上の「いいね」が付いた。

 木村書店社長の田中麗子さんは「社員が自分でいろいろ考えてそれが新聞や雑誌に取り上げられたり話題になったりするのは良いこと。店の特色が出ているということだから。出版社から御礼の電話が来ることもある」と喜ぶ。

 及川さんは「POPを書くようになってから近所の人から声を掛けられたり会話が増えたりと、うれしいと同時に緊張もしている。自分が面白いと選んだ本に1日1枚のペースでPOPを付けている。自分が書いたPOPから火が付いて、全国的にヒットする本が生まれるのが夢」と話す。

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