八戸市の地域活性化事業実施団体「島守田園空間博物館運営協議会」が7月22日、南郷地区のほたる生息地をバスで巡る「ほたる鑑賞会」を開いた。
同鑑賞会は同協議会ほたる部会が例年7月に実施している。イベントでは参加者が集合場所の「南郷朝もやの館」(八戸市南郷島守)で、南郷島守地区で育った野菜で作ったカレーライスを食べながらホタルの生育についてレクチャーを受けた。レクチャーの講師は同協議会ほたる部顧問の元沢正光さんが務めた。
レクチャーでホタルの生育について学んだ後、参加者は貸し切りバスで南郷地区のホタル生息地3カ所を巡った。水辺の生息地ではゲンジボタル・ヘイケボタルを鑑賞したほか、新たに生息が確認された山のホタル・ヒメボタルの生息地でもホタルを観賞した。
元沢さんは「ホタルは地域で整備した街頭の光を嫌っているようだ。この時期は生息場所の消灯をお願いしているが、そのせいかホタルの出現にはムラがある」、朝もやの館の上野大輔館長は「日によってホタルの数にはばらつきがあるが、違った場所でいろいろなホタルを観賞してほしい。それも自然の良さだと感じて楽しんでいただければ」とそれぞれ話す。
市内から親子で参加した父親は「前にも来たことがあるが、なかなか見ることができないものをみることができて良かった。娘も喜んでいた」、女の子は「ホタル鑑賞は前にも来たことがあるが、前より光っていなくて残念」と感想を話した。
同地区のホタルの見頃は8月上旬まで。