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八戸高等支援学校で校内カフェ「Cafe854」 生徒がパン製造・給仕・接客

「Cafe854」の様子

「Cafe854」の様子

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 知的障がいのある生徒が通う青森県立八戸高等支援学校で、生徒が運営する校内カフェ「Cafe854(はちこうし)」の取り組みが行われている。

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 「Cafe854(はちこうし)」という店名は、生徒から名前を募集し決定。八戸高等支援学校を略して「八高支」と呼ぶことに由来する。校内カフェは今年2月にプレオープン。そのときのアンケートを元に内容を改善し、5月に正式にオープン。その後、6月・7月・9月と1回ずつオープンした。

 カフェは生徒の授業の一環として企画。コミュニケーション能力や、働くことのスキルアップを目的としている。提供するパンやコーヒーはその日に作ったもの。接客だけではなく、給仕、パンの製造など全て生徒が行っている。今後も季節に合った旬の食材を使うなどさらなるメニューの改善を行う。

 オープン当初は接客に四苦八苦していた生徒たちだが、徐々に技術が上がり、技能検定を目指す生徒も増えてきた。技能検定ではトレーの持ち方、伝票の出し方、テーブルの拭き方など細かいところまで審査する。検定に向けて生徒たちは一層接客練習を頑張っている。

 同校教諭の中川原知子さんは「生徒たちがたくさんの人と触れ合うことで、コミュニケーション能力を高めたり、いろいろな所に出向いて実習をさせたりしていただければと思う。卒業後の就労にも繋げることができれば」、産業科主任の関野浩二さんは「生徒たちが心を込めて作ったパンを、ぜひ食べに来てほしい。たくさんのご来場をお待ちしている」とそれぞれ話す。

 同校1年の高坂美来さんは「接客は緊張するけれど、言葉遣いに気を付けながら笑顔で頑張りたい。将来はカフェで働くのが夢」、同1年の田中恒希さんは「お客さまに良い接客をできるよう心掛けたい。表情がまだ硬いようなので、笑顔を意識して学校祭のときも頑張りたい」と意欲を見せる。

 次回は10月20日の学校祭でオープン予定。

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