47回目となる「はちのへ菊まつり」が10月30日、八戸市庁前市民広場・八戸市庁本館市民ホール(八戸市内丸)を会場に開幕した。
同イベントは1972(昭和47)年、菊が「市民の花」に制定された年に始まった。「城下二万石菊の里」と民謡「八戸小唄」の歌詞にもあり、古くから菊は市民に親しまれている。大菊・大掴(つか)み菊として有名な「奥州菊」は八戸が発祥の地といわれる。
会場には、愛好者が丹精込めた奥州菊や懸崖、盆栽などを展示する。八戸市内の小学生が育てた菊のコーナーもある。今年のメインの菊人形場面は「国指定重要無形民俗文化財 八戸のえんぶり」。市庁舎本館1階市民ホールでは、期間中、平成30年度「緑と花」花壇・作文・図画コンクール入賞作品も展示する。
菊人形を作成した下崎雅之さんは「今年は骨組みから始めて、完成までほぼ1カ月かかった。八戸の菊人形は花の首を5センチくらいに切って、それを一本ずつ刺して人形を飾る差し菊という方法で作っている。その菊を会期に合わせて咲かせるために、水揚げをするのが難しい。昔は菊人形も15~16場面はあったが、今は私の作る1場面だけ。後継者問題がここにも」と話す。
開催時間は9時30分~17時(11月4日は16時まで)。入場無料。11月4日まで。