青森県内の中学生が制作した作品を展示する「第32回 青森県中学校選抜美術展」が1月11日~13日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれた。
同展は青森県内の中学校に通う中学生が美術の授業で制作した作品を選抜展示し、県内中学校の美術教育の向上を図ることを目的に青森県中学校教育研究会美術部会が主催し開催。週1回の美術の授業で制作した平面作品・立体作品を展示する成果発表の場として、青森市、弘前市、八戸市で毎年開催し、今回で32回目。今年度は八戸市で開催した。
青森県の中学校の美術の授業は週に1回、年間35時間。同部会会長で八戸市立白山台中学校校長の戸来忠雄さんは「青森県は美術の教員が少なく、美術教員がいない学校もある。限られた時間でいろいろなことを学ぶには難しい面もあり、準備などに時間のかからない平面作品を出展する学校が多くなってきている」と話す。
会場には県内の中学生が制作した作品1015点が展示された。平面作品では、地域の風景、クラスメートを描いた鉛筆画や、漢字を幾何学的にデザインしたイラスト、文化祭・体育祭のポスター、いじめや選挙を題材とした啓発ポスターなども。立体作品では、だるまやお面、縄文土器を模したもの、クジラをかたどった大型の作品など、趣向を凝らした作品が並んだ。
戸来さんは「小学校で学んだ基礎の上に自分のアイデアを加え、自分なりのテーマを設定していかに表現するかに重点を置いた作品が今年度は多い印象」とも。