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八戸で空き家再生事業に地元スポーツ選手が一役 セカンドキャリア支援にも期待

空き家の調査の様子

空き家の調査の様子

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 空き家利活用の促進等を図ることを目的に「はちのへ空き家再生事業」に取り組んでいる八戸市では1月、地元スポーツチームと連携した空き家の実態調査を始めた。

 空き家問題は、急速に進む少子高齢化や人口流出の問題から全国的に近年深刻化している。八戸市も同様に深刻化が進み、対策の必要があるが、現在はその基礎となる空き家のデータもない状況となっている。

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 八戸市では、地元スポーツチームと連携して、空き家に対する住民意識の醸成や効果的なPRを図りながら、空き家再生への成功事例を生み出そうという「はちのへ空き家再生事業」を、地方創生推進交付金の交付対象事業に申請。昨年3月29日付けで決定を受けた。

 同事業では地元スポーツチームなどと連携し、選手が空き家の実態調査を行い、基本データを収集して空き家データベースを構築。空き家ポータルサイトの運用へとつなげ、空き家所有者と利活用希望者のマッチング支援を行い、空き家の発生防止と利活用の促進を狙う。スポーツ選手にとっても事業を通じてITや不動産、建設、ファイナンスなどのスキルを学ぶことで、セカンドキャリアにつながることを期待する。

 1月14日はサッカー・J3ヴァンラーレ八戸の山田賢二選手と穂積諒選手、宮崎貴史アシスタントコーチが参加し、測量会社の社員とともに八戸市小中野地区の空き家の調査を行った。選手たちは一次調査の結果、空き家と思われる建物の玄関や外壁の状況、周辺環境などを細かく確認し調査票に記入していた。今後はアイスホッケー・アジアリーグの東北フリーブレイズ、バスケットボール・Bリーグの青森ワッツも参加し、現地調査や空き家対策事業のPR動画の制作などを行う。

 調査を行ったヴァンラーレ八戸の穂積諒選手は「地道な作業だが、とてもいい経験になっている。なかなか判断が難しいが、調査件数を重ねるごとに、外見や人が住んでいる生活のサインの有無が分かってくるので面白い。全力を尽くして事業に貢献したい」と話す。