
八戸グランドホテル(八戸市番町)で11月29日から、地域のバス・鉄道などの公共交通を考えるためのシンポジウム「交通まちづくりシンポジウムin八戸」が開かれている。
東北新幹線八戸駅開業10周年を記念して行われる同シンポジウム。会場には、北は北海道から南は九州まで約180人が集まった。公共交通機関やシンクタンクなどの関係者のほか、大学の鉄道サークルやバス愛好家も参加した。
初日の29日は、京都大学大学院工学研究科教授の中川大さんが「新幹線ネットワークがつなぐ地域の未来」、総務省自治財政局公営企業経営室長の宮澤彰夫さんが「地方交通の現状と方向性について」、前・国土交通省自動車局旅客課バス産業活性化対策室長の谷口礼史さんが「地方都市における路線バス事業の実態と活性化方策」と題して、それぞれ基調講演・基調報告を行った。
基調報告の中で、谷口さんは「少子高齢化や免許取得率人口の増加など地方のバスの経営がより一層厳しくなっていく流れは避けられない。その上で、住民・バス会社・行政で課題を共有しギャップを減らすこと。そのためには対話や議論が重要」と提言した。
30日は、パネルディスカッションを中心に行われる。パネリストとして鉄道大好きタレントとして知られる村井美樹さんや八戸市会議員の藤川優里さん、青い森鉄道のアテンダントさんなどを迎える。3部構成で「頑張れ!地方鉄道」「頑張れ!公営バス」「東北新幹線八戸開業から10年を迎えて」をテーマに行う。
シンポジウムに合わせて、会場付近のロビーで「交通まちづくりポスターセッション」も展示し、路線バスや「震災と公共交通」、モビリティマネジメントを紹介している。
イベントを担当する八戸市都市整備部都市政策課交通政策グループリーダーの畠山智さんは「東北新幹線が八戸まで開業して10周年ということで、これまでの公共交通の取り組みやこれからの公共交通を考えるちょうどいいタイミング。地方の公共交通を取り巻く現状が厳しいのは確かだが、八戸の事例を発表したり他の地域の事例を学んだりして今後につなげていきたい」と話した。
30日の開催時間は9時30分~12時50分。入場無料。