八戸のポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で5月22日、地元起業家グループと大手百貨店との「八戸の食のマッチング懇談会」が開催された。
八戸大学・八戸短期大学総合研究所起業家養成講座のOBが中心となり構成する「青森起業実践の会」が主催した同懇談会。開催は今回が初めて。「地元の優れた商品を中央の企業に知ってもらおう」と企画し、食品を扱う地元の起業家20人と、購入側では東武百貨店ネットビジネス部の伊東伸和さんなど3人のバイヤーが参加した。
同会会長でノースヴィレッジ農園(三戸町)代表の栗谷川柳子さんは「これまで農家さんたちが現金化できなかった野菜を使った商品を提案したい」と話し、副会長で海産物を扱う「ひろの屋」(岩手県洋野町)社長の下苧坪之典さんは「すでに東武百貨店さんと取引してるので、その情報やコネクションを共有したいと思い企画した」とマッチングの意義を話す。
当日は、東武百貨店から地方の食品を取り扱う「おいしいもの発掘便」の取り組みなどが紹介された後、それぞれが持ち寄った商品の試食会も行われ、活発に意見が交わされた。
田子町から参加した畜産業を営む佐藤義晃さんは「自分が作ったチーズやヨーグルトを発売前に、いろいろな人にいろいろな角度から意見をもらえて参考になった。このような会に参加することで人脈や販路を広げていければ」と期待を込める。
栗谷川さんは「これからも地方と中央の食をつなぐ活動を続けていきたい。多くのバイヤーの方に参加していただければ」と抱負を語る。