八戸で地産地消を目的とする「『Buy(バイ)はちのへ』運動」を推進する「Buyはちのへクーポン付ブックレット」の配布が3月22日、始まった。
紙・デザイン・印刷・製本全てが八戸市内の事業所製の「はっぴー自由帳」
「『Buy(バイ)はちのへ』運動」は「自立的な地域循環型経済の構築」を目指し、「地元購買」「地場産品愛用」「八戸ブランドの応援」の3つの基本コンセプトから成る。同運動でクーポンを発行するのは今回が4回目。ブックレットに掲載されている32店の飲食店・小売店などで割引やおまけなどのサービスを受ける事ができる。
従来まではチラシにクーポン券を掲載していたが、掲載店からの「チラシだと1回見たら捨てられてしまいがち」「女性が持ち歩けるサイズの方がいいのでは」などの声を受けて、ブックレット型に改良した。今回からブックレットに付属しているクーポン券だけでなく、公式サイトで表示されるクーポン券をタブレットやスマートフォンで表示して店頭で提示することにも対応した。
同運動事務局の八戸商工会議所(八戸市堀端町)総務課の掛端裕人さんは「地産地消を推進するクーポンをきっかけに、地産地消はもちろん普段行かない店にも目を向けるきっかけになれば」と期待を寄せる。
掲載店のうち2店でクーポンを使うとプレゼントのチャンスもあるが、3等賞の「はっぴー自由帳」は地元の三菱製紙八戸工場製の紙で作られ、デザイン・印刷・製本の工程全てが地元の事業所による非売品の「レアもの」。「過去、『Buy(バイ)はちのへ』運動」の標語コンクールの賞品にしか使っていない。入賞した小学生しか持っていないのでは」と掛端さん。
ブックレット掲載店の一つでホテル内でレストランや居酒屋を運営している八戸第1ワシントンホテル(八戸市十三日町)の料飲部サービス担当リーダーの山本早也佳(さやか)さんは「日本酒や料理の食材も地元のものをたくさん使っている。これを機にさらに地元の食材や店に親しんでほしい」と来店を呼び掛ける。
発行部数は約4万部。クーポンの有効期限は5月31日(一部店舗は4月30日)。八戸市庁舎、まちの駅はちのへ(十三日町)、八戸ポータルミュージアム「はっち」(三日町)、市内のスーパー・書店・小売店などで配布している。掲載店・サービス内容は公式ホーページで確認できる。