八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市番町)1階はっち広場で3月31日、地域のグラフィックデザイナーがデザインを披露する「JAGDA青森デザインキャラバン#8」が開催された。
JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)は日本で唯一のグラフィックデザイナーの全国組織。約3000人の会員を擁し、青森地区の会員は約15人。青森地区では2005年から、地域との交流を図り、グラフィックデザインの可能性を創造するために「JAGDA青森デザインキャラバン」を年1回開催している。
8回目となる今回は、八戸を中心に南部地方に伝わる郷土玩具の「八幡馬」をモチーフに「『八幡馬』をデザインする」をテーマに開いた。八戸での開催は今回が初めて。
同キャラバンでは、デザイナーが素の木目の八幡馬にオリジナリティーあふれるデザインの塗装を施した12体を展示。同じく12カ月分のカレンダーも制作し展示した。
広々とした光あふれるスペースに展示された、郷土玩具とモダンなデザインをミックスさせた作品の数々を訪れた市民は興味深そうに眺めていた。
JAGDA青森地区代表幹事でデザイン工房エスパス(弘前市)代表の木村正幸さんは「初めての八戸の開催で不安もあったが、800人以上もの人が訪れてくれてうれしい。見に来てくれた人が楽しんだり、何かを感じていただいたりすれば」と話す。会場を訪れた渡辺曜平さんは「色鮮やかな作品がたくさんあり、地元のデザイン業界が人材的な懐の深さを感じた」と感想を残した。