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「いかずきんズはイカではない」 八戸市がXで投稿、LINEスタンプも

種差海岸に打ち寄せる波を見つめるいかずきんズファミリー(写真提供=八戸市広報統計課)

種差海岸に打ち寄せる波を見つめるいかずきんズファミリー(写真提供=八戸市広報統計課)

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 「いかずきんズはイカではない」と5月1日、八戸市がXに投稿した。

八戸市指定ごみ袋に印刷された「いかずきんズ」は顔の下からイカの足が生えたようなデザインになっている

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 同市広報統計課によると、投稿は1929(昭和4)年5月1日の市制施行から95周年、2009(平成21)年5月1日の市制施行80周年を記念した「いかずきんズ」の誕生から15周年の節目に合わせたもの。いかずきんズは4羽のウミネコをかたどった同市の公式マスコットキャラクター。2009(平成21)年、雄の「かぶさん」と雌の「しまちゃん」が誕生。2012(平成24)年に「結婚」し、種差海岸が三陸復興国立公園に指定された2013(平成25)年、その子どもとして「こかぶくん」「こうみちゃん」の双子のきょうだいが誕生した。同課によると「渡り鳥なのに八戸が好きですみ着いた」という。

 5月1日、同課が同市のXアカウントで「お間違えではありませんか? 度々言われますが、いかずきんズはイカではありません。市民のさかな『イカ』のかぶり物をした、市民の鳥『ウミネコ』です」(原文のまま)と投稿すると、「イカだと思っていた」「中の人の経験があるのに、間違っていた」「ウミネコだったのか」などの反応が投稿されたほか、いかずきんズのXアカウントが「ペンギンにも間違えられる」と引用リポストした。同課の投稿は5月10日現在、308リポスト、652いいねの反応がある。

 X投稿の背景について、同課のSNS担当者は「いかずきんズのLINEスタンプを知人に送ったら『イカにハマってるな』と反応があったので『(イカじゃなくて)ウミネコだにゃ』と返信した。昨年八戸で行われた全国都市問題会議に参加した自治体の関係者からも、いかずきんズに対して『イカなの?』『ペンギンなの?』という反応があった」と話す。イカをかたどった頭巾をかぶった姿がイカだと間違われる原因だという。

 同市ではこれまで、市のサイト内に「いかずきんズファミリーの秘密」「いかずきんズおでかけ情報」と題したページを公開したり、公式Xアカウントを開設したりするなどして、いかずんきんズの周知に取り組んできた。4月19日に配信を始めたLINEスタンプは約500件のダウンロードがあるという。昨年9月、かぶさんが「青森県全国ゆるキャラすもう大会」(つがる市)に初出場するも、初戦で敗退。同課担当者は「かぶさんはスポーツが苦手だが、相撲は得意。いかずきんズを知ってもらうため、今年も大会があればかぶさんに出場してもらいたい」と意気込む。今後はユーチューブでの動画配信にも取り組む考え。

 同課でいかずきんズを担当する職員は「いかずきんズをきっかけに八戸の魅力を知ってもらい、皆さんと一緒に八戸を盛り上げたい。これからも、いかずきんズの、アクティブで生き生きとした姿を届けていきたい」と笑顔を見せる。

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