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五戸の中村畳工店でインターンシップ 法政大生が畳の歴史や作り方学ぶ

店主の中村渉さんと法政大学3年の紺野孝宏さん

店主の中村渉さんと法政大学3年の紺野孝宏さん

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 青森県が取り組む「あおもり暮らしインターンプロジェクト」が12月26日~12月30日、中村畳工店(五戸町沢)で実施された。

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 同プロジェクトでは、県内企業への就職を希望する県外在住の学生や青森県へのUIJターンを検討している人に、給与の支払いを受けながら就業を体験してもらう。同店で実施されたインターンシップには東京の法政大学3年・紺野孝宏さんが参加。母親の出身地・五戸町の企業に興味を持ち、参加を決めたという。

 紺野さんは初日の12月26日、同店8代目店主の中村渉さんから、畳の歴史や作り方など基本的な知識を学んだ。古くなった畳の表面を交換する「表替え」の作業では、1枚の畳が約15分で新品のような見た目になる様子を見学。中村さんが「国産イグサの9割は熊本県で生産されていて、中国産に比べ倍の値段がするが、香りや色、長持ちするのは断然国産」「イグサは調湿機能があり、環境に優しく保温性が高い」などと説明すると、熱心に聞き入っていた。

 「畳の知識がなかったが、より畳の魅力が具体的になった。畳のことを知らない人も多いので、参加で収穫したことを今後拡散していきたい」と紺野さん。中村さんは「大学には海外の留学生も多いと聞くので、日本の畳のことを海外に向けて発信できる企画を一緒に考えていけたら」と話す。

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