買う 暮らす・働く

八戸発・青森県の形のテープカッター 陸奥湾またぐテープを龍飛崎でカット

テープカッター「Hello!青森」

テープカッター「Hello!青森」

  • 28

  •  

 青森県の地形をかたどったテープカッター「Hello!青森」の販売が1月31日、始まる。就労継続支援B型事業所あおば(八戸市青葉2)が開発した。

龍飛崎に当たる部分に設置された金具でテープを切る仕組み

[広告]

 県産のヒバの板を青森県の形に切り出したデザイン。「まさかり半島」の別名で知られる下北半島にセロハンテープの芯を設置し、引き出したテープを陸奥湾を通して津軽半島に固定し、龍飛崎(外ケ浜町)に当たる部分に設置された金具で切って使う。大人の手のひらにのる小型サイズで、芯の直径が2センチほどの小型のセロハンテープやマスキングテープに対応する。商品名は、英語で「こんにちは」を意味する「Hello」と「貼ろう」をかけた。

 簡易的なスマートフォンスタンドとしても使えるデザインにした。陸奥湾にスマートフォンを差し込み、下北半島と津軽半島がストッパーになる仕組み。青森県の地形に切り出した板は着脱可能で、マグネットとしても使うことができる。

 「もう(青森県の地形が)テープカッターにしか見えなかった」と話すのは、開発を担当した職員の西村豪さん。同施設ではこれまで、県産のホタテの貝殻を再利用した「青森県産スマホタテ」や、県産ヒバを青森県の地形に切り出した「よっかがれ!青森」など、ユニークなスマートフォンスタンドを開発し、SNSで話題になった。「よっかがれ!青森」は昨年5月の発売から約2カ月で約600個を売り上げた。「Hello!青森」は、何度も試作を繰り返し製品化にこぎ着けたという。

 製作は、職員がヒバの板を青森県の形に切り出して加工し、利用者がやすり掛けや金具の設置をして完成させる。八戸に当たる部分には、利用者がデザインしたリンゴのデザインをあしらったロゴマークをプリントした。

 「多くの人が買ってくれると、その分が利用者の工賃になる」と西村さん。「青森県の形はいろいろな物に活用できる。次に作るのはテープカッターに決めていた。かわいさだけでなく実用性にもこだわった。愛着が湧くと思うので、手に取って使ってもらえたら」と話す。

 価格は1,200円。初回販売分は約50個を用意する。31日から同施設の直売所で販売するほか、2月10日からメールで予約を受け付ける。

八戸経済新聞VOTE

八戸経済新聞で知りたい情報は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース