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八戸・児童科学館のプラネタリウム、盛況続く 40年ぶりの機材刷新で

ドーム全体に投影された天の川

ドーム全体に投影された天の川

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 八戸市視聴覚センター児童科学館(八戸市類家4)のプラネタリウムが5月2日、リニューアルオープンした。ゴールデンウイーク後も大勢の市民でにぎわいを見せている。

葦毛埼展望台を模した中央サークル

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 1980(昭和55)年に開館した同館では、40年以上使われてきた投影機の刷新に合わせ、内装や座席シートなども一新した。81席のうち一部にはペアシートも用意し、ゆったりと鑑賞できる設計とした。

 投影機の刷新で導入したのは、青森県内で初となる光学式とデジタル映像を組み合わせた「ハイブリッドプラネタリウム」。直径・高さともに12メートルのドームスクリーンには、約800万個の恒星が映し出され、惑星や天の川もLED光源で鮮明に再現される。

 内装には八戸らしさを感じられるデザインもちりばめた。投影機を囲む構造物には、種差海岸の観光名所「葦毛崎展望台」のモチーフを用い、座席には伝統工芸「南部裂き織」、床には種差海岸の芝生をイメージした緑のカーペットを敷いた。

 リニューアル後初のゴールデンウイーク期間中には、昨年の約2倍となる約1万人が来館した。5月3日~6日には、アニメ「クレヨンしんちゃん」の上映回が連日満席になったという。

 ゴールデンウイーク後は例年に比べ来館者が2、3割増えた。平日の夜には一般客が、土曜・日曜には家族連れが、それぞれ多く、席が半分以上埋まることも少なくないという。

 リニューアルに合わせ、新企画にも取り組む。25日にはプラネタリウム内でクラシックコンサートを開くほか、今後はヨーロッパの天文台で撮影された星空を紹介する番組の投影も検討する。以前人気だったという「熟睡プラ寝たリウム」や「星座の生解説」などの実施も予定する。

 副館長の澤田公悦さんは「子どもたちから『星がきれい』という声が聞かれ、満足してもらえているようだ。新しくなったプラネタリウムで、迫力のある映像やきれいな星空など、不思議な映像体験を楽しんで」と話す。

 開館時間は8時30分~16時。観覧料は、高校生=200円、大学・一般=300円、中学生以下無料。月曜休館。メンテナンスのため27日~30日はプラネタリウムのみ休館。

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