
八戸在住のジャズピアニスト、デビッド・マシューズさんが米オハイオ州の音楽団体に殿堂入りしたことを祝うサプライズ演出が6月22日、ジャズの館南郷(八戸市南郷)のライブで行われた。
ジャズグループ「マンハッタン・ジャズ・クインテット」や「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」のリーダーとして知られるマシューズさん。2021年に活動拠点をニューヨークから八戸に移し、現在、大人と子どもが一緒にジャズ演奏に取り組む「八戸ジャズ楽団」の「校長先生」としてピアノを担当している。
マシューズさんは5月、学生時代を過ごした米オハイオ州シンシナティ市の団体「シンシナティ・ジャズ・ホール・オブ・フェイム」から、ジャズを通じて同市の文化に貢献した人物として「殿堂入り」メンバーに選ばれ、同市で行われた表彰式に出席した。マシューズさんによると、同市は故・ジェームス・ブラウンさんに作編曲の才能を見いだされ、プロとして活動するきっかけになった場所という。
この日のライブでは、開演と同時に小学生~高校生のメンバーがマシューズさんの元に駆け寄り、似顔絵入りのトートバッグや缶バッジ、花束を手渡した。観客から大きな拍手が送られた。驚いた様子のマシューズさんは笑顔で応じ、その後の子どもたちの演奏を温かく見守った。
サプライズ演出を企画した八戸ジャズ楽団運営メンバーの村上恵子さんは「一流のミュージシャンであるマシューズさんが子どもたちと一緒に活動していることに感銘を受けている」と話す。
同楽団メンバーの子どもたちは7月25日、カッコーの森エコーランド(南郷)で開かれる南郷サマージャズフェスティバル前夜祭のマシューズさんのステージにゲスト出演する。19時開演。入場料は500円(7月26日開催の本祭チケットを持参の場合、無料)。