
焼き肉調味料「スタミナ源(げん)たれ」の風味を生かした「スタミナ源たれサイダー」の販売が7月1日、青森県内で始まった。
開発したのは、スタミナ源たれを製造・販売する上北農産加工(十和田市相坂)。八戸のご当地サイダー「三島シトロン」で知られる八戸製氷冷蔵(八戸市白銀1)に「ラブコール」を送り、共同で商品化した。サイダーの発泡感の中にほんのりとスタミナ源たれの風味が感じられるという。
スタミナ源たれは、1965(昭和40)年にジンギスカン用の調味料として誕生し、今年で発売60周年を迎える。自社醸造のしょうゆや十和田産のニンニク、県産のリンゴやタマネギなどを使い、青森の食卓の定番の味として「源たれ」の愛称で親しまれてきた。同社は、4月に発売した冷やし中華用の調味料「スタミナ源 冷やし中華 始めました!」を皮切りに、スタミナ源たれを使った新商品で周年を盛り上げる。
サイダーの開発は昨年10月から取り組み、周年のタイミングでの発売にこぎ着けた。同社事業部の三浦良行さんによると、スタミナ源たれから不溶性の具材を取り除いたり、サイダーとの相性や分量のバランスを調整したりするのに苦労したという。
三浦さんは「『イカスミサイダー』『のだ塩サイダー』などさまざまなサイダーがある中、源たれを使ったサイダーを出せないかと冗談半分で話していた。いくら万能な調味料とはいえ、サイダーと混ぜたらどうなるのかという心配はあった。お盆に帰省した人との話題として、源たれの風味が感じられる絶妙なバランスを楽しんでもらえれば」と話す。
内容量は330ミリリットル。価格は378円。県内のスーパーや土産店で扱う。