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シンガーの渡ケントさん、階上移住後初の曲「海へ」 解放感と閉塞感対比させ

階上の海辺に立つ渡ケントさん

階上の海辺に立つ渡ケントさん

 シンガー・ソングライターの渡ケントさんの新曲「海へ」の配信が4月8日、主要音楽配信サービスで始まった。

近所の神社の裏側から海を眺めることが日課になっているという

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 群馬県出身で、長年、社会福祉士として福祉の現場で働いた経験を持つ渡さん。昨年3月、埼玉県から階上町に移住。10月には妻の上野莉歩さんが経営する交流スペース「わたしの素ペース(わたスぺ)」(階上町道仏)の一角に古物店「Sonomono(そのもの)」を開いた。古着や古物の販売、音楽イベントの企画などを通し、市民と交流を重ねる日々を送る。

 「内側から湧く悲しさを音楽にすることをいったんやめ、楽しさや救い取ったものを曲にしていけたら」と渡さん。移住前は「(日々の)苦しさを曲に昇華させていた」という。移住後に初めて作曲した「海へ」は、階上町内の海岸で録音した波の音から始まるギター弾き語りの曲。階上に暮らす中で感じた素直な感情や経験した出来事を歌に込めた。

 移住から1年、関東での暮らしに比べて自分の時間を持つことが増えた。海辺に暮らすのは初めてだという。近所の神社から海を眺めたり、海岸線をランニングしたりと、階上での暮らしを楽しんできた。一方、閉塞感を抱えながら階上に暮らす人に出会うこともあった。「海へ」では、長年暮らす人の思いを「逃げ出したいな」を繰り返すサビに、自身が階上の暮らしで感じる開放的な空気を「海へ」「彼方へ」の言葉に込め、対比させた。

 渡さんは「見たり感じたりしたことを記録として(曲に)残したかった。自分が階上での暮らしを楽しく感じている一方で、現在の階上での暮らしに諦めを感じている人がいることも忘れたくなかった」と話す。「青森県全体にも東京にも歌いに行きたい。音楽活動をしつつ、わたスぺに多くの人が足を運んでもらえるようになれば」とも。

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