国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊でタンザニアに数学教育員として派遣される八戸市の数学教員、兼田美沙さんが6月21日、八戸市庁舎(内丸)で小林眞八戸市長を表敬訪問した。
兼田さんはタンザニアのプワニ州ムランディジ市のルブ女子高等学校に1年9カ月間の期間で派遣予定。理数科の教員が不足している現地で数学の指導に当たる。ベルギーの日本人学校で数学を教えていた経験を持つ兼田さんは「さらに現地の子どもたちと触れ合う期間を持ちたい」とJICAに応募。合格した後、4月から70日間の語学研修を受け現地の授業で使う英語を学んだ。
兼田さんは「数学を英語で教えることに不安はあるが、現地でもさらに勉強していきたい。数学の楽しさを共に味わえる授業をして、子どもたちが意欲的に学べるようにしたい」と笑顔で話す。「タンザニアの子どもたちと日本の子どもたちが交流できればと思っているので、帰ってきてからもアフリカの様子を日本の子どもたちに伝えていきたい」とも。
小林市長は「現地の教え子の中から日本へ留学する子が出てきてほしい。兼田さんには帰ってきたらタンザニアの様子や計県土子どもたちにぜひ伝えてもらえれば。そして子どもたちの中から兼田さんのように海外への道を目指す人が出てきてほしい」と期待を寄せる。
兼田さんは今月27日に八戸を出発予定。