八戸の種差海岸のフクジュソウの花が咲き始め、春の訪れを告げている。
同海岸は、天然芝生地が海岸地学まで広がる八戸地域屈指の景勝地で2013年5月には三陸復興国立公園にも指定された。2014年7月には、同芝生地前に同地域の魅力を発信する「種差海岸インフォメーションセンター」(鮫町)も整備され、市民にも観光客にも、より利便性が高くなり親しみやすくなった。
同海岸付近は冷涼な気候の地域だが、3月になると芝生地を家族連れなどが散歩をする姿も目立ち始め、パークゴルフや部活動でランニングをする生徒たちの姿も見られるようになった。
同施設の井上由布子さんは「フクジュソウが咲き、ウミネコも来て、ホッキ漁が始まると『春が来たんだなあ』と感じる。散策する人も増えてきて、首都圏や遠方からの観光客も増えてきた。これから徐々に芝生の色も青く変わってくるので、季節の移り変わりを楽しんでほしい」と話す。「5月には、毎週土曜日に『種差海岸をガイドさんと歩こう』というツアーも始まるので、気付かなかった魅力も発見できるのでは」とも。
海岸沿いを家族連れで散歩していた30代の母親は「いい天気で気持ちがいい。芝生の上を歩くとフワフワしていて吸い込まれるような感じ。普段、固いところばかり歩いているので余計にそう思う。子どもも連れてくると、いつも思い切り走り回っている」と笑顔で話していた。