JR八戸駅(同市尻内町)東西自由通路で10月22日、「第7回B-1グランプリin北九州」で悲願のゴールドグランプリを獲得した「八戸せんべい汁研究所」(八戸市北白山台)メンバーを約200人の市民や関係者が出迎え、お祝いと慰労を目的としたセレモニーが開かれた。
メンバー約30人が20時59分着の「はやて」37号で到着するのを前に、改札口周辺には「八戸せんべい汁研究所 ゴールドグランプリ おめでとう」と書かれた横断幕を持つ関係者や、多数の報道陣が詰めかけた。事情を知らずに改札口から出てきた乗客が戸惑う場面も見られた。
21時10分ごろ、メンバーが市民からの応援メッセージの寄せ書きが書かれた「汁゛(せ)魂」の横断幕やゴールドグランプリの象徴である「金の箸」を手に姿を見せた。その瞬間、報道陣などのフラッシュが一斉に光り、市民や関係者から「おめでとう」「お帰り」「お疲れー」などの祝福と慰労の言葉が大きな声で駅構内に響き、出迎えた人々の手に持つ南部せんべいが高々と掲げられた。
セレモニーでは、同研究所の田村暢英(のぶひで)所長と木村聡(さとし)事務局長に花束が手渡された後、小林眞八戸市長が「悲願のゴールドグランプリの模様がテレビで何度も放送され、もらい泣きした。ご当地が有利なB1で遠方の北九州でのゴールドは素晴らしい。地道な努力の積み重ねの結果だと思う。本当におめでとう」と祝福。
続いて、田村所長があいさつ。「大勢の人に出迎えられ、1位の重みを実感している。上位に入りながら優勝できない時期が続いたが、今がちょうどいい時期だったと思う面もある。これからも応援をよろしくお願いします」。木村事務局長は「グランプリを獲得して、これからは全国の街づくり団体などを引っ張っていく立場になる。八戸のまちづくりやまちおこしの取り組みが全国のスタンダードとなるように頑張っていきたい。ここから新しいスタートの始まり」と抱負を話した。
グランプリでのおもてなしの例として、注文をする際の長い行列をトイレなどでやむを得ずに列を離れる場合に身代わりとなってくれる「身代わりシスターズ」や、歌や振り付けに合わせて熱いせんべい汁を冷ましてくれる「イケメンうふうふうBoy’s」のパフォーマンスも披露され、観衆の笑顔を誘った。
最後に、八戸商工会議所副会頭の河村忠夫さんの音頭による万歳三唱でイベントを締めくくり、セレモニー終了後もメンバーに、知人などが声を掛け労をねぎらい、お祝いの言葉をかけるなど、祝福ムードが続いた。
セレモニーの様子は同市のクリエーティブユニットのトライポッドスタジオ(内丸)がユーストリームで生中継し、延べ100人以上が視聴。ツイッター上からも同研究所へお祝いの言葉や「この街がもっと好きになりそうです」などのメッセージが寄せられた。