八戸学院大学(八戸市美保野)の学生が「就職戦線を乗りきる準備」を1泊2日で学ぶ「就職合宿」を2月21日~22日、八戸シーガルビューホテル(鮫町)で行っている。
合宿には同大学3年生の中から希望者37人が参加。北東北で就職合宿をしている大学はなく、八戸学院大学が初めて「就職合宿」を始め、今回で24回目。心構えや注意点など就職活動に役立つことが身に付き、就職率に好感触を得たため、毎年開催するようになった。
合宿は2日間で、初日と2日目では学生の意識や行動は例年大きく変わる。通いではなく宿泊にすることで、普段話さない学生同士で関わる機会も増え、コミュニケーション力も養われる。
合宿では実際に企業から担当者が訪れ面接を模擬体験ができる。座談会やグループディスカッション最新の就職環境情報などの各種プログラムを受けることにより、今までは漠然と考えていた就職観が現実的に変わり、学生たちは就職活動に向けてより具体的な行動を起すようになるという。
八戸学院大学就職支援委員会委員長の丹羽浩正さんは「専門家の先生や企業の採用担当者の方にも協力をいただいてる。模擬面接や様々なトレーニングを2日間通して実施することにより、就活に対する姿勢が変わり、閉校式のときには自信を持った姿で終わることができる。毎年やってよかったなと実感する」と手応えを感じている。
昨年の就職合宿に参加し6月に内定が決まり、今年は先輩としてコース別座談会に参加した同大学4年の鳥谷部礼那さんは「就活を終えて、面接練習がとてもためになったと感じている。合宿に参加することで、参加していない学生と差を付けられると思う。後輩の皆には、内定が終わるまで気は抜かないでほしい」と効果を実感しつつ引き締める。