自作のロボットで競技を行う「第17回八戸市中学校ロボットコンテスト兼八戸市民ロボコン2019『はちのへ農(アグリ)ロボコン』」が2月24日、八戸ショッピングセンター「ラピア」(八戸市江陽)1階フェスタプラザで開かれた。
八戸市中学校ロボコンは今年で17回目。大会は見せることを意識した、作る楽しさと協力することの重要性を学ぶことができる発表の場。ショッピングセンターのホールを会場としていることから、一般にも中学校の技術・家庭科をPRできるイベントとして市民にも親しまれ定着してきている。
八戸市民ロボコンは八戸をテーマとしたご当地ロボコンで、幼児からシルバーまで幅広い世代が参加して、これまで5回、八戸ポータルミュージアム「はっち」(三日町)を会場に行われてきた。今回が初の合同開催となった。
ルールは八戸の農産物である糠塚きゅうり・食用菊の「阿房宮(あぼきゅう)」・八戸いちごに見立てた球状のアイテムをロボットを操作して得点ゾーンとなる産直売り場に運び、得点で勝敗を決する。ロボットには電力制限リミッターが装着され使用できる電力に制限があるため、省電力性や無駄のない操作が求められる。
大会は中学生8チーム、小学生1チーム、大学生1チーム、市民ロボコン参加チーム1チームの合計11チームによるトーナメント制で実施。決勝は長者中・明治中合同チームと八戸工業大学チームの顔合わせになり、短時間で的確にアイテムを得点ゾーンに多く運び込んだ中学生チームが年上の大学生チームを下し、見事優勝に輝いた。会場には多くの観客や買い物客が集まり、ロボットが得点ゾーンにアイテムを運び込む度に大きな拍手が送られていた。
優勝した長者中・明治合同チームの滝田直輝さん(長者中3年)は「僕個人はあまり得点することができず悔しかったが昨年に続けて優勝することができた。八戸高専に進学するので来年は市民ロボコンチームとして出場したい」、岩間晴香さん(明治中1年)は「初めての優勝でとてもうれしい。アイテムを狙って得点ゾーンに入れることができて良かった。ロボコンは自分が作ったロボットを操作できたり観客にも応援してもらえたりするのが魅力」と話す。