江戸時代から近代までに作られたひな人形を展示する「八戸ひなまつり展」が2月26日から、国登録有形文化財にも指定されている「更上閣」(八戸市本徒士町)で開かれている。
会場となる更上閣は1897(明治30)年ごろに建築された純和風建築物で、2003年には国の登録有形文化財にも指定される。
同展では元禄(げんろく)時代から明治期の歴史あるひな人形460点を展示する。一番古い人形は今から約300年前の元禄時代の「元禄雛」。
特別展では昭和30年代から40年代にかけて関西などの西日本地方で流行した「御殿飾り」も展示。「御殿飾り」は「金のしゃちほこ」「昇り龍(りゅう)」「にぎやかな破風」などの派手な金具で装飾されているのが特徴。
同展を主催する三八五交通の遠藤達也さんは「今回はいろいろな地域のおひなさまを展示している。表情や衣装がそれぞれ違い、時代によって雛人形が微妙に違うところも見てほしい。なかなか見る機会が少ない名工のおひなさまを堪能してほしい」と話す。
会場を訪れていた50代の女性は「いろいろな時代のひな人形が展示してあり見応えがある。何百年も前の人形を間近で見ることができる貴重な機会」と話す。
開催時間は9時~17時。入場料=大人(300円)、高校生以下無料。3月17日まで。期間中は和菓子販売コーナーや、子ども着付け体験なども展開する。