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八戸市出身ソプラノ歌手・泉萌子さん活動拠点をミュンヘンに 資金調達達成で

ソプラノ歌手・泉萌子さん

ソプラノ歌手・泉萌子さん

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 八戸市出身のソプラノ歌手・泉萌子(もえこ)さんが、この4月から活動拠点をドイツミュンヘン市に移した。

 泉さんは、音楽会の開催やオペラ歌手の育成などを手掛ける藤原歌劇団に準団員として所属。これまでは東京を中心として活動してきた。4月からミュンヘンに移り、活動を始めている。

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 資金調達にはクラウドファンディングを活用。目標金額の100万円に対し、100人から116万円の賛同が集まり、渡航の切符を手にした。この資金を基に、現地でのオーディションやレッスンを受け、表現者として磨きをかける。今後1年間はミュンヘンを拠点に活動を続け、その後の活動については未定。

 泉さんは幼少期からピアノを習い、小学校で合唱部、中学校では吹奏楽部に所属。高校時代は八戸高校に進学したが、音楽の夢を持ち続け、八戸聖ウルスラ学院で声楽の指導をしている大川みほさんの下でレッスンを受けた。泉さんにとって、大川さんとの出会いがその後の活動の方向性を決定付ける体験だった。高校卒業後は京都市立芸術大学、同大学院で音楽を学び、卒業後は東京を拠点にプロとして活動を続けてきた。

 ミュンヘン市への渡航を決めたのは、昨年。昨年イタリア・シチリア島で行われた「第8回オペラ歌手のための『ビンチェンツォ・ベッリーニ』国際音楽賞」で2位を獲得。審査員を務めていた世界的オペラ歌手ディミートラ・テオドッシウさんの目に留まり、テオドッシウさんの誘いで3日間のレッスンを受けた。この春からテオドッシウさんがミュンヘン市に活動拠点を移すことに合わせ、泉さんもミュンヘン行きを決めた。今後はテオドッシウさんのもとで音楽を学んでいく。

 ミュンヘン市はリヒャルト・シュトラウスやリヒャルト・ワーグナーの出身地で、ヨーロッパの中でも音楽が盛んな都市。夏季に1カ月にわたって行われる音楽祭では屋外で無料のオペラ公演が開かれるほか、年間を通して低価格でオペラ公演が鑑賞できるなど、音楽の道を志す人にとって恵まれた環境。泉さんは本場で研さんを積み、音楽家としてだけでなく、表現者としての学びを深めたいとしている。

 泉さんは「本場ヨーロッパの音楽を肌で感じ、文化と風土に触れながら音楽の表現力を上げていきたい。ヨーロッパで得た表現力で皆さんに喜んでもらえるような音楽を届けたい」と話す。

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