八戸市内の遺跡発掘調査の成果を発表する「掘りdayはちのへ 平成30年度発掘資料展」が4月27日から、八戸市埋蔵文化財センター「是川縄文館」(八戸市是川)で開かれている。
八戸市内には489カ所の遺跡があり、年間50件程度の発掘調査を実施している。同展は2018年度に実施した発掘調査の中から主要な遺跡の最新調査成果を紹介するもの。
今回は八戸城跡(弥生時代)、雷(いかずち)遺跡(飛鳥~平安時代・江戸時代)、新田(にいだ)城遺跡(戦国~江戸時代)、櫛引(くしひき)遺跡(江戸時代)、石橋遺跡(江戸時代)の5つの遺跡から発掘された主な遺物を展示している。石橋遺跡からは江戸時代の墓が見つかり、膝を折り曲げた姿勢で埋葬され、ほとんどの墓に副葬品として煙管、銭貨、鎌などが納められていた。
同館の市川健夫さんは「今回の目玉は石橋遺跡から見つかった江戸時代のお墓。副葬品として、亡くなった方が普段使っていたと思われる物が多数見つかっている。発掘体験コーナーも設置したので子どもから大人まで、実際の道具を使って発掘を体験し遊んでいってほしい」と話す。
5月11日と6月8日には調査担当者による「企画展ギャラリートーク」も開かれる(申し込み不要)。10時30分から。
開館時間は9時~17時。期間中の休館は5月7日・13日・20日・27日、6月10日・17日。観覧料は、一般=250円、高校生・大学生・市内65歳以上=150円、市外小中学生=50円、市内小中学生・未就学児無料。6月23日まで。