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八戸家畜市場で1歳競走馬の競り市「八戸市場」 平均額、総売上ともに上昇

競走馬競り市の様子

競走馬競り市の様子

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 2018(平成30)年生まれの競走馬(サラブレッド)1歳馬の競り市「八戸市場」が7月2日、八戸家畜市場(南部町埖渡)で行われた。

最高値の「ワンダーサークルの2018」」

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 八戸市場は1956(昭和31)年から行われる北海道外では最大規模の1歳市場。これまで2001(平成13)年のG1レース「阪神ジュベナイルフィリーズ」を制したタムロチェリーなど活躍馬を輩出している。

 一時は生産者数の減少や開催時期の変動などで苦境を迎えていたが、市場関係者の努力やサービスが実り、7月上旬の開催に定まった2015年から昨年まで4年連続で売却率記録を更新するなど活気を見せている。

 今年は青森県や北海道、宮城県で産まれた1歳のサラブレッド35頭が上場され、全国から集まった約100組の馬主や関係者たちが血統や馬体に目を光らせて、活発な競りが展開された。

 今年の最高値はタイヘイ牧場(北海道新ひだか町)が生産した父ゼンノロブロイ・母ワンダーサークルの牡馬「ワンダーサークルの2018」で1,188万円(税込み)で岩手県の高橋福三郎さんが落札した。1,000万円を超えるのは2007(平成19)年以来12年ぶり。競り全体の売却率は上場馬35頭中24頭の売却で68.6%。昨年の77.5%を下回ったものの、平均額は昨年比63万円増の393万円。総売り上げも昨年より205万円増の9,439万円となった。

 青森県軽種馬生産農業協同組合長の山内正孝さんは「去年以上の売り上げにホッとしている。多くの方に購買に足を運んで頂いてありがたい。この市場の良さを生産者の皆さんに理解していただき、来年以降はさらに上場頭数を確保していきたい」と話す。

 競り落とされた馬たちは調教を積み、早ければ来年2020年の夏に競馬場でデビューを迎える。

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