デジタル光筆画で鑑賞する掛け軸名品選「江戸のペット展」が6月29日から、帆風美術館(八戸市北インター工業団地)で開かれている。
同展では、江戸時代に描かれた犬、猫、ウサギ、金魚、鶏など現在でもペットとして身近に飼われている動物や珍獣などの絵画を復元展示。
同館では「八戸は日本画の所蔵が少なく、日本美術を見たことがない人も多い。日常の中の身近な存在であるペットというなじみ深いテーマで開催すると、興味を持つ方も多いのでは」と開催の動機を話す。
会場には東京国立博物館蔵の応挙館の杉戸として使われている円山応挙の「犬」の復元画も展示する。実物大で描かれた子犬の絵で当時この子犬は大流行していたという。
同美術館員の吉田章恵さんは「この企画を通して、犬や猫を好きな方、興味のある方が、日本画の面白さに触れて、さまざまな日本美術にも興味を持っていただけたら幸い」と話す。
開館時間は10時~16時。月曜・火曜・土曜休館(月曜が祝日の場合は開館、水曜休館)。入場無料。10月28日まで。