八戸市立第一中学校(八戸市吹上)が職場体験学習「さわやか八戸グッジョブウィーク」を7月3日~5日に実施し、2学年の生徒が八戸市内の事業所で社会人としての仕事を体験した。
同校では2008(平成20)年度から地域密着型教育を実施し、地域と密接に関わり合う学校運営を行っている。その一環の「さわやか八戸グッジョブウィーク」は、2学年の生徒が市内事業所で職場体験をすることでまちづくりを担う子どもたちの成長につなげようと実施している。
このうち、コミュニティーFM放送事業を行う「ビーエフエム」(八日町)では生徒2人がラジオ番組の放送に関わるさまざまな業務を体験。生放送番組の裏方スタッフや、オリジナル番組の制作、生放送の出演などを体験した。オリジナル番組の製作では、「働く人の想いを知る」をテーマとした番組を企画。生徒2人は、ICレコーダーとヘッドホンを身に着け、同社スタッフに入社のきっかけや業務上の心得などをインタビューした。インタビューで録音した音源はパソコンで編集し、音楽を重ね合わせるなどして完成させた。
業務を体験した同中2年で放送委員会所属の楠木陽向さんは「ラジオ局の人たちがどんな気持ちで働いているのかが分かった。慣れないこともあったので少し疲れた。委員会活動にも生かしていきたい」、舘花アンドラさんは「生放送の出演や編集作業は楽しかったが、大変な仕事なのだと分かった。ビーエフエムは中心街活性化をテーマにしていて、人や街の良さを伝えたり、人を思いやったりしているところが良いと思った」と、それぞれ話す。
同社では本年度、同校を合わせて6校を職場体験学習で受け入れる予定。