地域の神社の舞台を利用したアートイベント「ジパングルネサンス 長月の集い」が9月21日、大祐(だいすけ)神社(八戸市湊町)で開かれた。
イベントは神社境内にある「神楽殿」の舞台を活用し、同地が観光資源や地域活性化として注目されることを願い地域の有志が始め、今年で16年目。
拝殿で野澤美紀子さんによる太極拳の演舞で幕を開け、神楽殿でムジカ・フィオーレさんがフルートアンサンブルを披露。境内参道で小林智栄舞踊研究所の創作舞踊「アメージング・グレイス」と続いた。境内を広く使い、モダンダンス公演の作詞者ニュートン牧師の実体験をモチーフに、ダンス作品を構成。神社にもかかわらず賛美歌をテーマにした作品だが、作者の鈴木善美さんは「日本の神様は八百万だからOK」と話した。
神楽殿でニ胡とギターデュオの「ニコニコ」、エレキバイオリンとギターデュオの「リ・フリーク」の演奏も披露され、会場には地域の人々や父兄ら約50人が詰め掛け、かがり火に照らされる創作舞踊・暗がりの中に浮き上がる神楽殿で続く演奏、神秘的とも言える演出に盛んに感動の拍手が送られた。
小林智栄舞踊研究所の梅内智穂子(高1)さんは「初めての参加だったので戸惑いもあったが、無事に踊り終えて拍手もたくさんいただけてホッとしている」、同野辺地凛(小6)は「最初は踊れるか不安だったが、踊ってみるとみんなの気持ちが高まって、自分もちゃんと演技できて気持ちよかった」とそれぞれ話していた。