縄文時代からのクマと人間の関わりの資料を集めた特別展「クマと生きる 資料でたどる人と熊」が10月5日から、八戸市博物館で開かれている。
八戸地域におけるクマと人間の歴史を、縄文時代から現代までのクマの資料を紹介しながら、狩猟対象であるクマや、キャラクター化されたクマ、神聖な動物としてのクマなど、クマと人間の関係を多角的に読み解く同展。
会場には、縄文時代に作られた岩手県文化財にも指定されている「クマ形土製品」やクマの歯でできた装飾品、マタギの使った銃ややり、クマの胆などの薬、木彫りのクマなどが展示されている。
10月15日にはクマ限定の「ぬいぐるみお泊り会」も行われ、子どもたちからたくさんのぬいぐるみが集まった。11月3日の文化の日には、日本郵便のキャラクター「ぽすくま」が来館。期間中、ぬいぐるみやキーホルダーなど「Myクマ」を持って見学すると、粗品をプレゼントしている。
特別展を見学した小学生男児は「クマの歯や手のひらが見られて面白かった。マタギの銃を持ってみたら重くてビックリした」と話す。同館学芸員の落合美怜さんは「今回の特別展で、クマとの関係を知り、今後クマとどのように接するか考える機会となればうれしく思う。目玉としては、秋田県のマタギが使ったマタギ資料も展示している。子どもから大人まで楽しめる内容になっているので、ぜひご覧いただきたい」と来館を呼び掛ける。
開館時間は9時~17時。入館料は、一般=300円、大学生・高校生=150円、中学生・小学生=50円(八戸市内の小中学生は無料)。会期中の休館日は10月21日・23日・28日、11月5日・11日。