奥州菊などを展示する「第48回 はちのへ菊まつり」が10月31日~11月4日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)と八戸まちなか広場「マチニワ」(同)を会場に開かれた。
同イベントは1971(昭和46)年、日本の国花である菊の展覧会、「菊の里」としても知られる八戸地域の制作者の品評会として始まった。大菊・大掴(つか)み菊として有名な「奥州菊」は八戸が発祥の地といわれる。
昨年までは八戸市庁前市民広場で開催されていたが、「はっち」と「マチニワ」に会場を変更。晩秋の寒さにも対応する。はっち広場に設置された菊人形の今年の題材は、新元号「令和」が万葉集・大友旅人「梅花の宴」で詠んだ歌にちなんでいることから、雅の「曲水の宴」を再現した。
「はっち」には市民愛好者の作品が、「マチニワ」には八戸小学校・老人クラブなど市民制作の作品を展示。はっちシアター1では、菊に関する作文や絵画を展示。マチニワでは日替わりでステージイベントが繰り広げられ、詰め掛けた芸能ファンの目を楽しませていた。会場を訪れた市民らは、およそ400点近く並んだ大輪の菊に目を見張っていた。
八戸菊花会の関口一雄さんは「毎年苗づくりから、およそ1年かけて育てている。菊はある程度年配にならないとピンとこないというか、ある程度の歳を取ってから良さが分かると思うが、若い方にも親しんでほしいと」と話した。